エアコンを分解して内部の構造を解説します

エアコンクリーニング

エアコンの内部を見てみよう

普段、何気なく使用しているエアコン
今回は、エアコンを分解した写真を使い簡単に解説してみたいと思います
内部構造を知る事で、エアコンクリーニングや点検作業等に役立てて頂ければ幸いです。

エアコン室内機

⇧は一般家庭に設置されている事が多い壁掛けエアコンの写真です。
業務用エアコンには天井埋め込みタイプや天井吊りタイプや床置等があります。

100Vと200Vの機種があり入替等の際は使用電圧に注意が必要です。

壁面に設置用の背板をビス等で固定していて室内機を引っ掛けて設置する。

ガス管2本、通信ケーブル1組を室外機に接続、結露水を排水するホースを屋外出すため壁に貫通穴
(直径60~70mm位)をあける必要がある。

エアフィルター

室内機前面パネル(蓋)を開けると確認出来る網目状のフィルターで本体へ埃が侵入するのを防ぐ。
定期的にお手入れが必要(目詰まると風量が低下し能力が下がる、結露した水が飛んでくる事がある

お手入れは掃除機で埃を吸い取る。
(説明書に洗っても良いとの表記があれば中性洗剤等で洗うと綺麗になります)

熱交換器(エバーポレーター)

エバーポレーター表面
エバーポレーター裏面

アルミのフィンがびっしり並んでいる部分で熱交換器とも呼ばれる。

室外機と熱交換する事により冷房や除湿時には冷たくなり暖房時は熱くなる。
冷房や除湿時には結露により水が出る、出た水はアルミフィンをつたいドレンパンに溜まりドレンホースから外に排水(自然排水なので下り勾配が必要)が流れる。
フィルターのお手入れが悪いと侵入した埃で目詰まりを起こす事がある。(こまめにフィルターを清掃した方が良い)
エアコン吹出の風が匂う場合は、熱交換器に付着した汚れやカビによる事が多い。

ドレンパン

上部ドレンパン一体型本体キャビネット

上部ドレンパンとは、エバーポレーター上部から壁裏側に下り勾配となっている部分で発生する結露水を受け、下のドレンパンに流す役割がある。汚れにより詰まると水漏れの要因となる。

下部ドレンパン

下部ドレンパンはエバーポレーターの直下にあり 結露水を受けドレンホースから屋外へ排水する役割をもっている。残水が溜まる事があり、黒カビや水垢が発生しやすい場所になる。
上下のドレンパンがキャビネットと一体になっているタイプもある。
縦、横ルーバー(羽)や駆動用モーター等の電気部品が組み込まれている場合があり、クリーニング
時に水で濡らしてしまうとトラブルの要因となるので注意が必要。
ドレンパンやドレンホースが水垢や埃等で詰まると室内機から水が漏れる要因となる。

送風ファン

送風ファンはモーターの力で回転させている。ファンにより吸い込まれた風はエアコン内部の熱交換器を通り加熱or冷却される。

温度差による結露により埃が堆積しやすくカビも発生しやすい。

埃が多く堆積すると吹き出しの風量が弱くなる。

入り組んだ構造の為、お手入れが難しい。
(回転させたままタオル等で拭くと指を挟む恐れがあり羽根を割ってしまう事もあります)

羽が割れると重量バランスが崩れ、偏心する事で振動音が大きくなってしまう。(うるさくなる)
ファンを外さずに洗浄機等でエアコンクリーニング作業をする時は、水圧がかかる事で高速回転させてしまわない様に手で押さえながら洗う事をお勧めします。(高速回転させながら洗うと、ファンに付着していたカビが内部に飛び散ってしまうため)

フィルター自動お掃除メカ

ダストボックス

エアフィルターの埃を自動で取り除いてくれる機構部品が付いているタイプ

取り除いた埃はダストボックスに溜めるタイプが多い(換気ホースで外に排出する機種もある)

ダストボックスの機種は定期的なお手入れが必要ですので注意。

フィルターが汚れすぎていたり、キッチンのそばにあって油分が付着しやすい場所だとべたつき等で埃を除去する能力が極端に低下する。フィルターに汚れを塗り込む様な状態になる場合もあります。

お掃除メカ付きでも日常点検とお手入れは必要なので気をつけましょう。

電子基板、電装部品等

このあたりの写真は、分解した時にしか見えない所であり、専門知識を有する方でなければ触らない方が良いでしょう。
簡単に説明すると

制御基板→ 本体の動作を制御する基板

表示基板→ 表示部等の基板

モーター→ ルーバーモーター、ファンモーター、お掃除メカ部モーター

センサー→ 人感センサーや温度、湿度等の感知センサー

ユニット→ イオン等を発生するユニット類

キャビネット

カバーや蓋等の外観部品で目に見える場所の為特に汚れが気になる部分。

ルーバーを動かすメカユニットが付いているものや表示部が付いたものがあるのでクリーニング時には電気部品を外す必要がある。
不用意に水をかけて洗うとトラブルに至ります。

最後に

今回は、分解写真を元にエアコンの説明をしてみました。
メーカーや機種によって分解の仕方に違いはありますが、基本的な構造はそんなに変わりません。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで観て頂きありがとうございました!

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