このページでは、壁掛けルームエアコンの設置の時に注意する事を挙げてみました。
エアコンの設置場所を選定する
室内機設置場所を決める際に確認しておきたい事
- 室内機の重量に耐えられる場所。(場合によっては補強が必要)
振動による騒音や本体脱落防止に配慮。 - エアコン吹き出し口が火災警報器から1.5m以上離れている場所。
- エアコンから吹き出す風の方向、風の到達距離が適切な場所。直接人に風が当たらない様に配慮する。
- 室内機を水平に取付出来、ドレン排水が確実にできる場所。
ドレン排水で周囲に迷惑をかける事が無い事を確認。 - エアフィルターの掃除や本体の点検等が容易な場所。
- 直射日光が当たらない場所
- 室内機の吸込み口や吹出し口付近に障害物がない場所。
- 近くにエアコン専用のコンセントがあり、配線が容易な場所。
※専用コンセントが無い場合、電気工事が必要
テーブルタップの使用は厳禁!
ACプラグやタップが焼ける場合があります!最悪の場合燃えます! - 部屋の美観を損なわない場所。
- 製品の工事説明書の注意事項や条件を満たす場所。(室内機周辺スペースの確保)
条件を満たす事が難しい場合
・上部はカバーを開けた時、天井に当たらないか
・下部はルーバーが開いた時、カーテンレールやドア等に当たらないか
・側面は最低限キャビネットが外せる程度の距離を設ける。
但し、側面の空間距離を確保せず設置すると、状況によりますが温度設定に対する動作に悪影響を及ぼす可能性があります。(ショートサーキット状態)
メンテナンス性や動作を安定させる為にも、室内機周辺スペースは工事説明書に記載の距離を確保する事をお勧めします。 - ペットショップ等に設置した場合、設置環境にもよりますが配管部が腐食しガス漏れ不具合が発生する恐れがあります。
以下のページでは、実際にエアコン室内機を取付する作業手順を紹介しています。
<<内部リンク>>
壁掛けエアコンの取付作業【室内機編】
室外機設置場所を決める際に確認しておきたい事
- 出来る限り室内機に近い場所。
機器により冷媒配管の許容長さや高さには条件があります。冷房能力の低下やトラブル防止のため配管は短くする。
例 冷媒配管長さ15mまで 高低差10mまで 機器同梱の工事説明書やカタログ等に記載。 - 室外機からの音や風に配慮し、周辺の迷惑にならない場所。
オーナー様へ聞き取りし、充分相談の上設置場所を決める。(ご近所トラブルへの配慮) - 周囲温度が高くなりにくく、空気の循環がしやすい場所。
ストーブの排気筒の近くや既設のエアコン室外機の近くは避ける。 - 周辺に熱の発生、可燃性ガスの漏れ、または溜まるおそれが無い場所。
プロパンガス容器からは2m以上離す。 - 吹出し口の近くに障害物が無い場所。
障害物がある場合、ショートサーキットにより能力が低下する恐れがある。 - 土台がしっかりした場所。
室外機は重量があるので土台がしっかりしていないと振動や騒音の原因になります。
設置の際、積雪や地面が凍結していると、後に室外機が沈み込む場合があります。 - 室外機の放熱(吸熱)効果が良い場所。
夏場の冷房運転時に直射日光が当たらない場所。
暖房運転時の着霜による能力低下を考慮した場合、日当たりが良い場所に設置するのも効果的です。その際は夏場の直射日光による能力低下を防ぐため、日除け屋根等の設置を検討しましょう。 - 積雪地域では高めの平地置台(50cm以上)を設置、室外機が雪に埋もれない様に配慮する。
防雪屋根や防雪フードを設置し、雪が直接室外機にかかり氷結しない様にする。
室外機の下が、除霜の水により氷結するので設置場所の高さを充分考慮する必要があります。
場合によっては壁面設置を検討する。
落雪の懸念がある場所に室外機を設置しない。 - 暖房運転時に室外機から除霜の水が出ても問題ない場所。問題がある様ならドレン工事を行う。
(通路等で除霜の水により凍結すると危険が伴う場合)
寒冷地は除霜の水がドレン配管部で凍結する恐れがあるので、ドレン工事をしない事が多いです。(ドレンヒーターを使用した工事が必要になります) - 室外機設置場所が土の上や、道路沿いなどで泥水のかかる場所では、機器の内部に泥等が溜まり水分により発生した錆によりガス漏れや室外機の漏電故障に至る事があります。
そんな場合には、平地置架台等で室外機の高さを30cm以上確保する事をお勧めします。
エアコン専用電源の確認
- エアコン専用電源コンセントの形とVVFケーブル芯線太さを確認する。
平行形 100V15A VVFケーブル芯線太さ1.6mm以上
IL形 100V20A VVFケーブル芯線太さ2.0mm以上
タンデム形 200V15A VVFケーブル芯線太さ1.6mm以上
エル・バー形 200V20A VVFケーブル芯線太さ2.0mm以上
新規にエアコン専用電源工事をする時は、後に20A機種のエアコンに入替する可能性を考慮し、芯線の太さを1.6mmではなく2.0mmにしておきましょう。 - エアコン専用電源のはずなのに一口コンセント以外のものが付いている。
二口以上のコンセントが付いている場合、他のコンセントからの送り配線になっているかもしれません。
調査もせずに分岐ブレーカーを200Vに切替してしまうと同じ系統に繋がっている電気機器が壊れます。 - テスターでコンセントの電圧を測定し、コンセント形状と電圧値が合っているか確認する。
- エアコン専用電源の分岐ブレーカー(子ブレーカー)を切り、専用コンセントのみ電圧がかからなくなる事を確認する。
電圧がかからなくなるコンセントが他にある場合、専用電源の配線になっていません。
問題があれば対処する。(状況により電気工事が必要となる)
既に設置予定のエアコン(現物)がある場合に確認する事
- 電源電圧は何Vか
単相100V or 単相200V - 電流は何Aか
15A or 20A - 室内機のプラグ形状はコンセントと合っているか
- 室内機に電源プラグが付いているか。
稀に室外機電源挿入型の機種がありますので注意しましょう。 - 冷媒管のサイズを確認する。
2分3分 or 2分4分
エアコン設置前に知っておくと役に立つ情報を纏めてみました!
参考になれば幸いです。
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