エアコンで冷房中に配管の部分から水が垂れてくる(漏れてくる)事があります。
特に、暑くて湿気のある時になりやすい現象ですが、困ってませんか?
なぜ、水が垂れて(漏れて)くるの?
配管部分が結露したときに発生した水が垂れ(漏れ)てくる訳ですがどうすれば良いのでしょう?
私の経験から原因と思われる事2点を纏めてみましたので、参考にしていただければ嬉しいです。
原因1;エアコン配管接続部の断熱不足
まずはエアコンの配管について説明しますが、銅の配管の周りを断熱材で覆っている構造となっています。
冷媒ガスが流れる経路で、冷房時に配管が冷たくなります。
そのため、配管の断熱が悪いと結露水が発生し水がポタポタ垂れてきてしまうのです。
屋内に配管を這わせる必要がある時は、断熱処理に十分注意し施工する事が求められます。
配管接続部は、一般的にアイボリー色のテープをしっかり巻き、断熱効果が薄れない様に施工をしますですが配管カバーに収まっている場合はカバーを開けてみないとどんな施工がされているかがわかりません。
下の写真はエアコン室内機の配管接続部です、ほとんどのエアコンがこんな構造となっています。
写真に写っている銅の配管が冷たくなる事で空気中の湿気が冷やされると結露水が発生します。
銅管の部分は露出させない様に断熱材で覆い空気に直接触れる隙間が出来ない様にテープを巻きます。
配管接続部のテープ巻き動画
断熱材で銅管をしっかり覆ってあげながらテープを巻く作業がわかったと思いますがこれでも結露する場合があります。
そんな時は?
これを使うのが有効です。
包帯?
いえ、包帯のような断熱部材です。
エアコンに付属品として同梱されているものです。
注:同梱していない機種もあります
これを巻いてあげる事で断熱効果が高まります。
使用時の動画
室内で配管を這わす必要がある時は使用した方が良いでしょう。
夏場の室内の空気は暖かく湿気があり断熱材でしっかり覆いテープを巻いても結露してしまう事があります。
これを巻き処置をした事でその後ピタリと垂れ水が改善した経験があります。
包帯?を巻いた場合は、アイボリーのテープをきつく巻く事は避けた方が良いです
テープをきつく巻くと、断熱材が潰れ断熱効果が薄れてしまうためです。
悪い施工動画
表面にテープを巻くと見た目は変わりませんが、断熱の隙間がありその隙間の上に薄いテープが巻いてあるだけとなってしまいます。これでは断熱効果が発揮されません。
雑にテープを巻いて施工されてしまうと結露水が垂れてきてしまいます。
銅管の断熱処理の重要性がわかりますね。
原因2;ドレンホース部断熱
配管接続部の近くに冷房時に室内機に溜まった水を屋外へ排水する
ドレンホースの接続部があります。
青丸マーキングのホースです。
本体から出ているホースは断熱材にしっかり覆われており結露を防ぐよう出来ております。
ご使用のエアコンの室外機周辺にこんな感じのホースがありませんか?
これは、室内機から出た水を流すドレンホースで、室内機本体から出ている断熱効果のあるホースに繋いで延長しています。
最も多く使われているホースですが、御覧の通り表面が薄く断熱効果はありません。
ここに冷房や除湿の時に発生した冷たい水が流れて来ます。
室外にある分には良いのですが、屋内にこのホースを使用した場合には銅管と同様に結露してしまう恐れがあります。
では、どうすれば良いのでしょうか。
断熱性の高いドレンホースを使用するのが良いでしょう。
断熱ドレンホースと呼ばれるこのホースを使用します。
ただ、通常のホースよりは太くなります、蛇の腹の様に見えるのが印象的ですね。
太さはこんなに違います。
左が通常使用しているドレンホース(DHQ-14 ハイクオリティードレンホース 因幡電工製)
右は断熱ドレンホース(DSH-14 断熱ドレンホース 因幡電工製)
屋内には断熱ドレンホースを使用、屋外でハイクオリティードレンホースに変換する
因幡電工 断熱ドレンホース ソフトタイプ 保温材付 DSH-14 価格:4,263円 |
ただしこれらのホースの接続には中継部材が必要です。
これです↓
右の断熱材がついているのはエアコン本体のドレンホースと断熱ドレンホースを
接続するのに使用します。(本体カフス DSH-14C 因幡電工製)
左は断熱ドレンホースとドレンホースを繋ぐのに使用します。
(ホースジョイント DSH-14H 因幡電工製)
断熱ドレンホースを使用すると、ドレン水による結露を防ぐ事が出来ます。
施工の際は、エアコン本体の付属ホースとの接続箇所以外を抜け防止のため塩ビパイプ接続用の接着材を塗布、その後テープで巻きましょう。
断熱ドレンホースは径が大きく、テープ巻き処理をすると太くなってしまいますけどね。
通常のドレンホースだとこんな具合
蛇腹部が細かいのでテープ巻きなら外から見てもホースの種類が判別出来ると思います。
断熱ドレンホースは太いですね~
蛇の腹みたいで少し気持ちが悪いです、、、。
まさに蛇腹、、、でも室内でこれが確認出来ると、結露の心配はしなくて済みますね。
繋ぐイメージとしてはこんな感じですね。
太い断熱ドレンホースは屋外まで出してしまいましょう。
屋内は断熱ドレンで施工しましょう。
以上が結露による水漏れトラブルについての話になります。
参考にして頂けたら嬉しいです。
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