縦型洗濯機の分解清掃をしてみました!

エアコン以外の記事

縦型洗濯機の分解清掃の作業工程を写真を交えて紹介致します。

分解手順

洗剤投入口

洗剤投入口は引き出しの様に手前に出し上に傾けて引くと外せます。

上蓋

この機種は、右側に上蓋を固定するストッパーが付いています。

ストッパーを外すには、この部分を押し付けながら

先の細いマイナスドライバーを隙間に差し込み手前に引っ張り出すと外せます。

ストッパーはこんな形状になっています。
右の爪をしっかり押し付ける事で引っ掛かりが外れ、マイナスドライバーで引っ掛けて左側に移動させると抜けてきます。(ドライバーで無理にこじると折ってしまいます)

左側にはストッパーが無いので、右にずらすと蓋が外れます。

コイル状のバネが一緒に外れてきます。
バネがどのように入っていたかを覚えておく事と外れたバネを無くさない様に注意!

パルセーター

パルセーター(ハネ)をプラスドライバーでネジを緩めて外す。
この時ネジを完全に外さず緩んだネジの頭を掴みパルセーターに引っ掛けるように上に抜く。
使用するドライバーはプラス+の3番です。

ワッシャーが入っています!

パルセーターと軸の間にワッシャーが一枚入っていますので、組み立て時に取付するのを忘れない様に

洗濯槽固定ボルト

ボックスレンチ M-10を使い4本のボルトを緩めて外す。

上面カバー

洗濯槽を外すために上面カバーをめくり上げる手順です。
後ろのネジを2本外す。

左右のネジ4本は目隠しシールを剥がしてから外す。
(目隠しシールを無くさない様に)

上面板後ろ側のパネルを外す。

ネジを外し、背面カバーを外す。

背面カバーを開けると、透明なホースが洗濯槽から上部カバーまで繋がってます。
これは、洗濯槽の水位を検知する圧力センサー用ホースです。
引っ張りすぎて、ホースが抜けてしまわない様に注意が必要です。

上面カバーをめくる

上面カバーを前方から持ち上げる様にめくり、壁にたてかけておきます。
上部の赤丸で囲った部分(水圧検知用圧力ホース、異常振動検知用レバー、リード線)に強い力が掛からない様に注意します。
リード線やホースを外し、上面カバーごと外してしまうのも良いでしょう。(グリスでベタベタになったりするので大変です!)

槽カバーを外す

槽カバーは4箇所の爪をはずし取外します。

洗濯槽を外す

槽固定ボルト4本は既に外していますので、上に持ち上げると洗濯槽が外せます。
(錆や洗剤成分によって固着している場合があります。槽を回したり振ったりすると外れてきます。)

外装のみになった状態
ステンレス穴なし槽

この機種はパルセーターの径が大きくそのまま上に抜こうとしても槽の上部(バランサー)に当たって槽の外に出す事が出来ません。

バランサーは、横方向からボルトで固定されていますので、ボルトを外すとステンレス槽とバランサーを分離させる事が出来ます。
バランサーを取るとパルセーターを外に出すことが出来ます。

ステンレス穴無し槽

この機種は、洗濯槽がステンレスで側面に穴が無いタイプです。

ステンレス穴無し槽の特長

・洗濯槽の側面に穴が無いので、外側の槽に水が溜まらなく節水効果がある。
・槽の凹凸が少ない構造となっていてカビが発生しにくい。

・穴無し槽は洗濯槽にカビが侵入しにくいので洗濯物に黒カビが付着しにくい。
 穴あり槽の場合は穴の部分や外側の槽に発生したカビが洗濯槽に侵入してくる。
※パルセーターの裏に付着したカビの侵入は防げません。

内部リンク 穴無し槽の槽クリーニングをする時の水の溜め方

脱水時の水は、遠心力で槽の上部にあるバランサーまで持ち上げられ外槽に排出される。
※この構造のため脱水の仕上がりが弱いと言われている。
個人の意見になりますが、脱水の仕上がりは使用上問題無いレベルだと思います。
カビが侵入しにくいという利点の方が優っていると思います。

穴無し槽特有の構造

穴無し槽の底面
丸型のパッキン

穴無し槽の機種は、写真右にある丸型のパッキン部品が付いてます。槽の下部の突起がパッキンの青マーキング部に差し込まれており、外側の槽に水が流れ出さない構造となっています。
ゴム製のパッキンの為、お湯を使用する事で変形する恐れがあります。
(変形すると、止水が出来ず、水抜けの要因となってしまいます)
また、分解時にこのパッキンを外す(ボルト8本で外せる)と取付時にセンター合わせの調整が必要となるので外さない方が無難です。

各部品の洗浄

外した部品等を洗浄していきます。

外側の槽


ステンレス槽
ステンレス槽2
ステンレス槽3
給水口
給水弁周辺

組み立てする

ステンレス槽を戻す

ステンレス槽を元の位置に戻し、槽上部のカバーを取付する。
(4箇所の爪にカバーを確実に引っ掛ける)ネジで留めてある機種もあります。

上面カバーを戻す

上面カバーを戻す時は、赤マーキングのレバーを槽の左奥に降ろす様にする。

異常振動検知レバー

赤マーキングのレバーが下に降りている状態。
槽の上部カバーの上に乗り上がらない様にして下さい。

槽取付ボルトを確実に締め固定する

4本のボルトをボックスレンチ等で締め、ステンレス槽をしっかり固定する。
※ボルトの固定を忘れると、ステンレス槽がぶっ飛んでしまいます。

パルセーターを取付する

ワッシャー取付を忘れずに
プラスドライバー3番で締める

パルセーターを取付する際は、ワッシャーの取付忘れに注意。
プラスドライバーの3番で締め付けします。

蓋を取付する

注、蓋を

蓋スプリングを付ける

蓋にスプリングの片側を差し込む

蓋にスプリングの片側を差し込んでおき
もう片側のスプリングを→の写真の位置に嵌め込み
蓋の左側を本体の突起部に差し込む。

本体側スプリング差し込み

蓋ストッパーを取付し固定する

左側差し込み部
ストッパー差し込み途中
ストッパー差し込み完了

ストッパーの部分にマイナスドライバーを差し込み矢印方向に力をかけ、爪がしっかり掛かっている事を確認しましょう。

上部後ろカバーと背面背板を取付する

カバー等を取付する際は、部品の位置ずれや配線の噛み込みが無いか確認しながら作業します。

排水口のお手入れ

洗濯機の洗浄のついでに排水口も清掃します。

作業完了!
すっかり綺麗になりました。
分解クリーニングをすると、普段見えない場所を綺麗にすることが出来ますので
定期的に専門業者に依頼する事をお勧め致します。

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